【東京8日PRN=共同JBN】RADデータ・コミュニケーションズ社(RAD Data Communications)はこのほど業界初となる完全にモジュラー化されたデマケーション装置を発表しました。この装置を使うことによって、ネットワーク事業者は同一の装置により異なるメディア上でのキャリア・イーサネット・サービスを提供することができるようになります。インターフェイスは2つの100/1000MbpsのUTPまたは光ケーブルリンク、ボンデッドNG-PDHサーキットまたはSHDSL EFMをサポートしており、将来的にはGPON、ボンデッドVDSLその他のメディアもモジュールとしてサポートする予定となっています。
RADデータ・コミュニケーションズ社マーケティング担当副社長、Amir Karo氏は「ネットワーク・サービス・プロバイダが新たなマネージド・ネットワーク要素を導入するために必要な情報システムや通信網運用支援システム(Operation Support System、OSS)資源は100万ドルにも上り、サービス開始までに1年も要しています」と述べた。同氏はさらに「運用支援システムを7回、8回と要素ごとに開発する代わりに、異なるサービス・インフラに単一のパートナンバー装置を使えば開発は1回で済み、運用、認証費用の大きな節約にもなり、市場導入も早くなります。さらに在庫の減少、設置ミスによる出張サービスの低減、トレーニングの簡略化、統合管理、サービスへの迅速性などを考えれば、標準的なネットワーク終端ユニットに比べわずかな出資増加は十分に受け入れられるレベルでしょう」と語った。
オール・イン・ワン型のキャリア・イーサネット・デマケーション装置であるETX-203Aは、RAD社が何世代にも渡り積み重ねてきたイーサネット製品開発における技術の集大成です。特徴としてイーサネット・フロー毎にレート制限およびシェーピング機能を持つ強力な階層型帯域管理機能、及び品質保証契約(SLA)による保証、高度なサービス認証、接続性認証、フォルト・マネジメントを実現する先進的なハードウエア・ベースのOAM機能、エンド・エンドのサービス品質保証契約の監視が可能になっています。
Karo副社長は「オペレータはインフラのタイプの関わらず、統一されたサービス定義で同一の装置を展開できるようになるだけでなく、もしインフラがカッパーから光ファイバーに移行された場合でも、マイグレーションが可能なプラットホームが組み込まれています」と述べた。
Ovum社のネットワーク・インフラストラクチャ主席アナリストであるRon Kline氏は「今までにキャリア・イーサネットをある程度広範囲に展開したことのあるネットワーク・サービス事業者であれば、運用管理保守(OAM)能力を持つことにより事業運営費を削減させることに大きな関心を持っています。総コストを引き下げることが目標ではあるが、インテリジェントなデマケーション装置は事業者に対して、更により大きな収入をもたらすサービスの差別化を提供することが可能です。キャリア・イーサネット市場では、サービス品質保証契約はサービス差別化のための最大のサービスのひとつになりつつあり、これがないとビジネスを失うことになります。サービス品質保証契約の条件を満たすということは、インテリジェントなデマケーション装置なしには実現できません。」と締め括りました。